研究課題
基盤研究(C)
日本最大の温泉地,別府温泉の河川は,下水道未整備地域に存在する沸騰泉からの温泉排水の影響を強く受けている.沸騰泉から絶えず湧出し,未利用のまま河川へ排出されている温泉水の関与が疑われる.温泉に由来する有用金属元素Li, Cs, Rbの河川への年間排出量は,それぞれ34,0.4,5.4トン,厳しい環境基準が設けられているAsとBはそれぞれ1年間に4.3,82トンである.温泉排水の流入が河川の珪藻量の増加も引き起こしており,別府湾へ流出する珪藻量は年間10ton以上にもなる.
地球流体化学