黄砂や大気汚染への短期曝露が呼吸機能に与える影響について本邦での知見は少ない。LIDAR (Light Detection And Ranging)は、黄砂粒子と粒子状大気汚染物質を区別し測定できる。黄砂粒子、粒子状大気汚染物質への短期曝露が児童の呼吸機能に与える影響について調査した。9歳から12歳の児童を706名で、2014年1月から5月にPEF (peak expiratory flow)を用いて毎日呼吸機能を測定した。粒子状大気汚染物質とPEF値の関連について線型混合モデルで解析した。黄砂粒子、粒子状大気汚染物質、PM2.5の短期曝露は児童の呼吸機能に影響していなかった。
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