超音波照射によって生成されるマイクロバブル反応場を利用する有害有機化合物(芳香族化合物や染料など)の高効率分解手法の開発と分解メカニズムの解析について検討した。無機塩の添加効果について検討した結果、芳香族化合物がバブル界面に濃縮される分解促進効果がわかったが、一方で、分解を遅くする因子(バブル数の減少など)が存在することもわかった。さらに塩添加によってバブルの質が変化していることが示唆された。さらに分解速度を促進させる試みとして、パーティション板がキャビテーションバブルの生成・崩壊に及ぼす影響について検討した。さらに比較的安価な高周波型超音波噴霧器が分解技術に利用できることがわかった。
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