可視光を吸収できるP型半導体である銅酸化物(CUxO)を色素として用い、可視光の吸収とそれに伴う電子の伝導帯への励起を行わせ、かつN型半導体であり光触媒として高性能な二酸化チタン(TiO2)との間にPN接合を形成し、その内蔵電位により励起電子の二酸化チタン側への移動を実現することにより電子・ホールの再結合を抑制した高性能な可視光活性光触媒の作成に成功した。その性能は、市販の高性能可視光活性光触媒MPT-623(石原産業)の約1.3倍であった。性能評価は1ppmのホルムアルデヒドを含む空気を反応容器中に流し、白色LED光を光触媒に照射したときのホルムアルデヒド濃度の減少率から評価した。
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