吉野川・高瀬橋で3年間毎月河川水を採取し、短期慢性毒性試験と海洋発光阻害試験、一般水質測定を実施した結果、のべ34試料中、藻類、ミジンコに対して毒性が検出されたのはそれぞれ4、6試料で、魚類は1試料、海洋発光阻害を引き起こす試料はなく、季節変動も明らかでなかった。また吉野川・淀川流域の7地点で毎年1回河川水を採取し、同様の試験を実施したところ、徳島市田宮川や淀川水系猪名川・利倉などでは毒性が検出された。主成分分析の結果、BOD、アンモニア等の生活排水等由来物質とミジンコや藻類への毒性との相関は低く、重回帰分析の結果と合わせて、一般水質項目以外の別の毒性原因物質の寄与が大きいと考えられる。
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