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2014 年度 実施状況報告書

流域単位における統合的流域診断手法の開発とクラウド化による情報共有

研究課題

研究課題/領域番号 25340127
研究機関京都学園大学

研究代表者

原 雄一  京都学園大学, バイオ環境学部, 教授 (70434660)

研究分担者 佐藤 祐一  滋賀県琵琶湖環境科学研究センター, その他部局等, 研究員 (30450878)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード流域単位 / 琵琶湖淀川流域 / 流域診断手法 / クラウド
研究実績の概要

2年度目の平成26年度の成果として、一般社団法人地理情報システム(GIS)学会において、「琵琶湖淀川流域を対象とした流域診断手法の開発とクラウドGIS による情報共有-日本版Surf Your Watershed を目指して-」という題目で発表し(2014.11、中部大学)、同時にポスター展示を行い、5名までの優秀賞を受賞できた。科研の3年間の研究全体では、全国の流域を対象とするが、全国展開する前に、情報量が豊富な琵琶湖淀川流域を対象として実施した。題目にあるSurf Your Watershed とは全米を2,300の小流域に区分し、各流域の健康を総合的に診断・共有する仕組みである。これまでの河川の治水・利水・環境という視点から、流域全体の多様な価値を利用者自身が診断する仕組みである。流域に関する情報を琵琶湖淀川流域クラウドGISに格納し、携帯端末などを活用して、ワークショップなどの実践を交えた流域診断手法を提示した。
琵琶湖淀川流域での環境問題は複雑化してきており、従来のポイントソース、ノンポイントソースによる富栄養化の検討のみならず、上流での人と水との関わりの希薄化、中下流での水害被害、都市域を中心した熱汚染、身近な地域資源への気づき、歴史と文化の再認識など、さまざまな課題が顕在化しており,流域での水を中心とした総合的な取り組みが求められている。そこでsurf your watershedの日本版の構築として、水害リスク、水利用、環境負荷などに加えて、歴史・文化、流域保全活動、社会の変化など、流域の多様な価値を、流域に関わる個人やグループが主体的に診断できる仕組みづくりを構築した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2年度目は、全国の流域に展開する前のプロトタイプとしての情報量が豊富な琵琶湖淀川流域を対象とした。研究結果を地理情報システム学会において、中間発表を行い、一定の評価を受けることができた。

今後の研究の推進方策

最終年度は、対象を全国の流域に展開し、流域診断手法の構築と日本版SurfYour Watershedを目指す方策である。ただし、2年度目に実施した琵琶湖淀川流域は、これまでの研究成果が豊富で情報量も十分であったが、全国の他の流域では、情報量に温度差があり、同じレベルの情報整理は困難と考えられる。従って、流域診断項目の簡素化を進めながら、全体が俯瞰できて実用性のあるものに仕上げることが重点課題となる。

次年度使用額が生じた理由

琵琶湖流域において、共同研究者が新規にデータ入手と整理をする予定であったが、既存資料を活用することで、対応が可能となったため。

次年度使用額の使用計画

琵琶湖淀川流域でのデータ収集の負担が軽減されたので、ぞの分を全国の流域データの収集・整備に充てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 琵琶湖淀川流域を対象とした流域診断手法の開発とクラウドGIS による情報共有 -日本版Surf Your Watershed を目指して-2014

    • 著者名/発表者名
      原雄一・佐藤祐一・片山 篤
    • 学会等名
      地理情報システム学会
    • 発表場所
      中部大学
    • 年月日
      2014-11-07 – 2014-11-08

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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