研究課題
基盤研究(C)
全国の高等専門学校に設置されている太陽光発電施設を調査対象として,発電データを調べることで劣化特性ばかりか,その地域性や環境への影響調査を含めた総合的調査を行った.調査対象は2010年に40kW級の太陽光発電施設を設置した39校の高専(最も北は函館,最も南は沖縄)である.設置後約15年を経過してなお稼働している施設は7割近く有り、その中で発電量の低下が認められた施設は6割,その低下率は年間3%であった.低下のあった施設は全国に等しく散らばっているにも関わらず,低下のなかった施設は比較的九州を含む西日本に偏っていた.また,セルの剥離をはじめとするパネルへのダメージは9割の施設で確認された.
低温物理学