気象条件の変化を考慮した漏洩事故の拡散シミュレーションを行い、工場周辺の地区が年間を通じて影響を受ける程度を把握する。さらに、各地区の人口分布を考慮することにより、事故時における工場周辺のリスク評価を試みた。具体的には、神奈川県内に位置する事業所を対象として、緊急時の有害物質の流出に伴う環境汚染により、年間を通じた影響レベルを推定し、人口の分布を考慮したリスク評価を行った。その結果、致死レベルの影響は1km程度の範囲で高くなっている一方、健康障害レベルでは周辺の地域も含めた形で影響が想定されることが示唆された。
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