研究課題
平成27年度は、研究の最終年度にあたるが、研究実施計画の大きなポイントは、リビング・ラボラトリが扱う物的要素を定量的に扱う指標と、リビング・ラボラトリで行う活動内容、プロセスなどの非物的要素を組み合わせて、リビング・ラボラトリの成立の効果を評価することである。そのために、まず物的評価として、具体的な空間や環境の形成過程とその質的評価、さらには、リビング・ラボラトリ成立における上位計画との関係性、戦略性、利用実態、物理的なつながりを把握するための追加調査を実施した。さらには、リビング・ラボラトリで行っている活動内容、プロセスなどを詳細に把握するための現地ヒアリングを行った。一方で、リビング・ラボラトリに関して活動を展開する大学(トリノ工科大学を選定)でワークショップ・討論を行い、リビング・ラボラトリとしての内容の妥当性と具体的にその存在や活動によって期待できる地域環境との連動性をヒアリングによって検証した。特に、リビング・ラボラトリとして捉えることができるトリノ市で展開される「地区の家」に関しては、その発展プロセスや役割、さらにはマネジメントの方法などを細かく把握し、今後の地域再生の発展のきっかけをつくり、さらにこのワークショップ・討論を通じて参加したステークホルダーにも、自立的なリビング・ラボラトリの形成に向けての誘導を行うことができた。昨年度から行ってきたこれらの成果を、日本建築学会の査読付き学術論文として2編発表した。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
日本建築学会大会学術梗概講演集(選抜梗概)
巻: 2016 ページ: 掲載決定
ISSN 1883-9363
Journal of Civil Engineering and Architecture Research
巻: Volume 3, Number 6 ページ: 掲載決定
ISSN: 2333-911X (Print); ISSN: 2333-9128 (Online)
日本建築学会技術報告集
巻: 51 ページ: 755-760
ISSN 1341-9463
日本建築学会 地域施設計画研究 33
巻: 33 ページ: 65-74
ISSN 0912-3040
巻: 33 ページ: 55-64
巻: 2015 ページ: 759-762
巻: 2015 ページ: 763-766