ミースがベルリン時代に設計した建築について幾何学的な分析を行ない、設計手法を明らかにした。 全体フレームの長短比は1.5や1.66で、簡単な整数比で表せ、サブフレームの長短比は1.0か2.0の正方形か二倍正方形である。全体フレームに複数のサブフレームを入れ子にし、建物の中心へ導いている。壁や開口部などの位置は1.1mの等間隔のグリッドにより規定し、フレームとは完全に一致している。 ミースの設計手法は、敷地にあわせて1:2や3:5など整数比の全体フレームを描き、そこに1.1mなどのグリッドを描き、複数の正方形や二倍正方形を入れ子にしたサブフレームにそって壁や開口部などの寸法と位置を決めている。
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