照明環境の質を記述しデザインに活かせる可能性の高い,総体的な輝度分布と主観評価の関係について,屋外の夜景(イルミネーション,ライトアップ)を対象に画像データより作成した輝度ヒストグラムと主観評価実験結果の関連について分析を行った。主観評価実験は,現場実験および直視型高解像度(4K)ディスプレイによる実験である。複数の階級幅によるヒストグラムを作成して比較検討し,ディスプレイ上で輝度ヒストグラムの形状をほぼ再現できる階級幅が存在することが確認できた。屋外イルミネーションの評価と輝度ヒストグラムの関係については室内空間における知見とは異なり,単純な相関関係が得られないことも確認された。
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