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2014 年度 実施状況報告書

散剤に適した子どもの服用動作分析および処方薬分包袋のデザイン提案

研究課題

研究課題/領域番号 25350021
研究機関札幌市立大学

研究代表者

小宮 加容子  札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (60386894)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードデザイン案修正 / 現状調査 / 誘導性の検証 / 実験環境整備
研究実績の概要

学会発表および医薬品関連イベント、セミナー等に参加し、最新の分包袋のデザイン、素材、分包機について情報収集を行った。
また、マーク、色による動作の誘導性についての実験・分析として、初年度(H25年度)に引き続き、マーク、色などを施した分包袋を模擬した試験用袋を作成し、それらが意図する動作を誘導するのかどうかの検証を行った。まず、デザイン案の検討としては、今まで行った実験および調査結果より、「連なった2連の袋の切り分け動作」、「袋の開封動作」の2つを中心に考察を行い、デザイン案の再検討・修正を行った。「連なった2連の袋の切り分け動作」については、切り目部分に明確なマークを施すのではなく、各袋の表面に施したマークにより切り目の位置、切り取り線が分かりやすくなるように全体のデザインに配慮をしたデザイン案を作成した。「袋の開封動作」については、矢印、点線などの方向性や直線性の意味を持つマークだけでなく、開封前と開封後でマークの形状が異なることにより開封する際の切り始めの位置や切り取り線をイメージさせ、正しい開封動作が誘導できるようなデザイン案を作成した。次に、これら試験用袋を用いて、子ども(3歳~12歳)を対象に「連なった2連の袋の切り分け動作」と「袋の開封動作」を行ってもらい、それぞれのデザインの違いによる、袋の切り分けと開封結果の違いを検証した。
さらに、サーモグラフィ装置による感情変化の計測については、先行研究を参考にしながら基礎的テストを実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今までに行った実験および調査結果をもとにデザイン案の再検討・修正を行うことができた。また、サーモグラフィ装置による感情変化の計測についても実験環境整備を進めることができた。しかし、薬剤師を対象に薬を処方する際の作業内容・環境の調査、分包袋にデザインを施す際の識別性、視認性についての調査の数が少ないため、引き続き追加で調査をし、結果をまとめたい。

今後の研究の推進方策

まず、薬剤師を対象に薬を処方する際の作業内容・環境の調査、分包袋にデザインを施す際の視認性、識別性についての追加調査を実施する。
次に、分包袋のデザイン案を絞り、アイカメラ等を使ったユーザビリティ評価実験を行う。それらの結果を指先の動作、視線などの視点から考察し、最終デザインを提案する。

次年度使用額が生じた理由

計画通りの使用であり、余剰金26,898円がでた。

次年度使用額の使用計画

H27年度研究費に合わせて使用する。

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公開日: 2016-05-27  

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