関連する学会発表および医薬品関連イベント、医薬品包装セミナー等に参加し、最新の分包袋のデザイン、素材、分包機について情報収集を行った。散剤に限らず、錠剤が入っているPTP包装、PTP包装をまとめたパッケージ(紙箱)、瓶容器等のデザインにおいても調査をし、文字、配色等など識別性、視認性に対する工夫や、チャイルド・レジスタント、シニアフレンドリーへの配慮にいて、参考になる情報を得ることができた。 本研究では、服用動作を大きく3つ、①「連なった2連の袋の切り分け動作」、②「袋の開封動作」、③「散剤を袋から正しく口の中へ流し込む動作」に分けて考えている。H25年、H26年度の調査、実験では、①「連なった2連の袋の切り分け動作」、②「袋の開封動作」を中心に考察を進めており、それらの結果より、H27年度はデザイン案の再検討・修正を行った。さらに、新たなデザイン案を施した試験用袋を用いて、子ども(3歳から10歳)を対象に、①「連なった2連の袋の切り分け動作」および②「袋の開封動作」を行ってもらい、誘導性についての検証を行った。また、それに加え、③「袋から散剤を正しく口の中へ流し込む動作」についても、動作と視線の位置との関係性について考察を行った。 その他に、新たなデザイン案の識別性、視認性については、袋の中身である散剤の色、量を複数パターン設定し、それぞれ、袋のデザインと組み合わせたシミュレーション画像を用いて、薬剤師へ調査を行った。
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