本研究では、ユニバーサルデザインの視点での散剤服用に適した動作を誘導する処方箋分包袋のデザイン提案を目指している。分包袋を正しく開封させるためには、切り始めの位置、切り進める軌道を正しくイメージさせ、それに沿って丁寧に切り進めることを誘導するデザインが重要である。そこで、まず、デザインによる動作の誘導について検討を行い、8種類のデザイン案を提案した。次に、これらのデザイン案を施した調査用袋を用い、子どもを対象にした開封動作の調査および、アイカメラを用いた視線の動きの調査を行った。最後に、それぞれの結果よりデザインの特徴と動作の誘導性について考察を行った。
|