• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

紙・デジタルペン・タブレット端末利用による“書く”を重視したデジタル教科書の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25350022
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛知県立芸術大学

研究代表者

柴崎 幸次  愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (10315872)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードデジタル教科書 / ユニバーサルデザイン / デジタルペン
研究概要

本年度は、紙・デジタルペン・タブレット端末の組み合わせによる、“紙に書く(描く)”ことを重視した視点からデジタル教科書を開発する実践的研究である。
調査研究は、デジタル教科書関連技術の動向調査及び、デジタルペン用ソリューションと研究協力者である大日本印刷株式会社の実験授業などを参照した。また初等教育で実践される「新教科メディア・コミュニケーション科」について、情報教育・メディア教育に関する実践的な視点から京都教育大学付属桃山小学校と連携しリサーチと実験授業を行った。
また、コンテンツ関連については、教科書出版社へのデジタル教科書事情についてヒアリングを行い、研究におけるデータ提供を打診した。次年度の弱視者の為の教科用特定図書作成の協力と合わせて数社を候補に検討している。
実施研究に関しては、紙・デジタルペン・タブレット端末のネットワーク構成を実現する為の検討を実施している。デジタルペンは、大日本印刷株式会社のOpenSTAGEとOpenNOTEの機能をカスタマイズして使用し実験を進めている。タブレット端末との連携については市販品の導入を検討しているが、タッチパネルが標準で使用できることからWindows8の機種を採用することが望ましいと考えている。しかし、周辺機器やソフトウエアの対応状況などさらに調査が必要であり、実施に向けて慎重に検証したい。
実際の授業実践の準備としては、電子ペン収納ボックスの制作と改良、電源・充電環境の検討を実施した。現在、京都教育大学付属桃山小学校の授業にて、電子ペンの活用から徐々に実践で使用を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画としては概ね進展しているが、タブレット端末選定について市販品導入の決定が遅れている。理由は、昨今のデジタルデバイス全体の進化もあり、タブレット端末と電子ペンの連携については、研究開始から方法が多様になっている。次年度の研究実践に向けて最良の成果があがるように慎重に検討したい。

今後の研究の推進方策

次年度4月~8月に、まず、紙・デジタルペン・タブレット端末のネットワーク構成を実現する為の検討を実施する。京都教育大学付属桃山小学校にて、教諭と共同で授業計画・授業案作成を行う。授業案に関する、デジタルコンテンツの作成を行う。また、タブレット端末の機種選定を行う。
9月~3月に、さらに授業計画・授業案を発展させ、本格的に授業を開始する。ここで見えてくる新たな課題に対して、さらに使用環境の改善と他の授業案の準備を行う。また、本学授業にも導入し、実験授業の実施及び検証を継続する。
また、これらの成果を教科書デザインに反映するためのまとめを行う。

次年度の研究費の使用計画

模擬授業用のタブレット端末、コンテンツ製作用パソコンの購入を次年度とする。理由は、昨今のデジタルデバイス全体の進化もあり、タブレット端末と電子ペンの連携については、研究開始時から方法が多様になっている。次年度の研究実践に向けて最良の成果があがるよう、慎重に検討した上で購入したい。
4月~8月に、デジタルペン・タブレット端末のネットワーク構築による授業案の作成を行うため、模擬授業用のタブレット端末、コンテンツ製作用パソコンの購入、協力者謝金などこの時点で使用したい。

URL: 

公開日: 2015-05-28   更新日: 2018-02-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi