研究課題
基盤研究(C)
シンメトリーの多様性として量的な大きさに左右されない、ある図形の部分と全体が相似であるという自己相似性が自然界には多く存在している。また、造形的なリズムの中での意外性の混在はわれわれに心地よい環境をもたらし、デザインを豊かなものにする。フラクタルはこの両面の性質をもっている。フラクタル図形のもつ自己相似性のプログラムをCADに転用して空間構成を行った。大きさを持たないフラクタルに尺度を与えることで空間は幾何学図形の「美」を可視化した、より自然形体に近いものとなった。フラクタルは居心地の良い空間を生成することのできる有効な道具であることを確認した。
生活科学、芸術学、建築学