児童が生活する部屋について、内装仕上げに吸音材を使用していない場合、残響時間が0.6秒を超え、会話の明瞭性や喧噪感が懸念される。また、落ち着いた環境が必要な行為には、休息、食事、昼寝、食後のからだ休め、帰りの会(話を聞く)、個別指導(話す・聞く)、着替え等がある。児童の生活に安定や落ち着きをもたらすために、おやつの時間や帰りの会では、小規模集団による保育が行われる。読書や工作等の行為についても専用の小空間が形成されている。 以上より、室内音環境の整備と落ち着ける空間の確保に向けて、生活行為と音環境整備の双方から考案した小空間を用いた改善策を示した。
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