本研究は、エネルギー利用の増加が著しい一般生活において、日本及び世界各国で求められている「低炭素スマート・ライフスタイル」を実証研究し、その普及可能性を検討した。4.480kWの太陽光発電装置と太陽熱集熱ユニットで6616kWh を得た。3年間の実験の結果、電気自動車を用いた生活でもエネルギー収支がプラスになる月があることが判明し、年79%のエネルギー自給率であった。ゼロエネルギー収支、カーボンフリーにするには、BAU を仮定した場合①5.7kW以上の太陽光発電装置を設置、②木質バイオマスを利用した給湯システムの導入が考えられ、災害時における家庭のエネルギー自給の可能性を実証することができた。
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