ベビーサインを取り入れた育児を行うことの効果について研究した。コミュニケーションを行う時にベビーサインを使っている母親とその子どもを対象とした。 家庭訪問による縦断的研究からは、子どもは話し言葉を習得する以前にベビーサインを習得し自発的に使用するようになること、その後、ベビーサインを二語発話的・三語発話的に使用するようになることが明らかになった。ベビーサイン教室の横断的研究からは、子どもにベビーサインを使わせることによって、母親は子どもの要求をより容易に理解できるようになり、それから子どもに積極的に関わろうとするようになること、そして徐々に母親自身の育児ストレスが軽減していくことが示唆された。
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