本研究では、これまでに明らかになった、中学生の抱く住生活学習に関する高い関心と、「学校外での実験、実習」という学習方法を望んでいることの2点から、これまでにない、住生活学習の教材と授業の提案を目指した。 主たる成果は、第一に、学校行事(宿泊を伴う)を住生活の授業と繋げて計画、実践したことである。日常経験している便利な住生活と、学校行事で経験した自然環境と一体化した住生活の対比から、中学校の住生活学習を行った。第二には、学習科学の分野で開発された知識構成型ジグソー学習を用いて、高等学校において住生活の本質に迫るために、近年の住生活スタイルとして特徴的な4種の住まいについて学習を行ったことである。
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