研究課題/領域番号 |
25350082
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研究機関 | 東京福祉大学 |
研究代表者 |
榎本 ヒカル 東京福祉大学, 教育学部, 講師 (00423517)
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研究分担者 |
池田 耕一 日本大学, 理工学部, 教授 (90100057)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 温熱環境 / オフィス / 学校 / 勤務者 / 児童生徒 / 温冷感 / 実態調査 / PMV |
研究実績の概要 |
平成26年度は当初の予定通り、学校環境を対象とした研究を行った。 近年の夏場の暑熱気象に対応するため学校環境への冷房用エアコンの導入が急速に進んでおり、夏期の教室温熱環境が改善していると推測される。そこで東京都市部における現状の把握を目的として、教員と児童生徒の温熱環境の実態調査を行った。調査は東京都内の某区立小学校にて行い、調査対象は第6学年の教室とその学級の男性担任教諭と児童30名(男子16名、女子14名)であった。調査はH26年9月上旬および10月下旬に行った。その結果、教室の温熱環境は25℃~29℃の範囲内にあり夏期はエアコンにより高温高湿度になることが抑えられていた。また教員の皮膚温は9月、10月とも34℃程度であり比較的暑い環境で働いていた。児童の温冷感は個人差が大きく、平均値に男女差はみられないこと等が明らかとなった。 平成26年度の研究結果は、平成27年度日本家政学会大会にて発表予定である。なお平成25年度の研究結果については、平成26年度日本建築学会大会にて発表を行った。 また、平成28年度より行う予定であった一般への講習会を前倒しで行い、WBGTの測定法について東京福祉大学にて行われた教員免許更新講習会にて講演および実技指導を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成26年度に行う予定であったことは概ね行うことができた。さらに平成27年度から開始する予定であった一般への還元活動を、平成26年度から一部前倒しで実施した。
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今後の研究の推進方策 |
1年目に行った調査結果について、学術論文として執筆予定である。また研究成果の一般への還元活動も平行して行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
測定機器やパソコンについて、最新バージョンや新しいOSのものを購入するため、予定より購入時期が遅くなった。また研究分担者分については、本年度の国際学会参加のための旅費として使用し、残りは次年度の旅費として使用予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度は講習会向け測定器具と、制御用パソコンを購入予定である。また学会旅費としても使用予定である。
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