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本研究では主要食品タンパク質の一つである卵や乳を起源とする数種のタンパク質を材料とし、それぞれ単独または混合系を用いて加熱誘導ゲルの形成性を動的粘弾性測定，SDS-PAGE及び超音波分光分析法を用いて調べた。更に研究期間の後半において、いくつかのケースを選択しフィルム化を試みた。
その結果、卵タンパク質の一つである、熱安定性の高いオボムコイドが乳β-ラクトグロブリンとジスルフィド結合を介した凝集体を形成する事を見出した。また、市販の乾燥卵白がシャペロン活性を有する乳カゼインとの混合システム下で、可塑剤として多用されているグリセロール量を低減した伸展性のあるフィルムを創出することを見出した。
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