研究課題/領域番号 |
25350133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 香川県立保健医療大学 |
研究代表者 |
山主 智子 香川県立保健医療大学, 教養部, 准教授 (40382395)
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研究分担者 |
加太 英明 香川県立保健医療大学, 教養部, 教授 (00321266)
平川 栄一郎 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (60238342)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | DHA / 心臓 / 洞房結節 / Δ6不飽和化酵素 |
研究概要 |
健常な心臓においてドコサヘキサエン酸(DHA)は洞房結節の機能を変化させる点、また心不全心においてDHAは洞房結節の機能不全を回復させる点、を検証する事を目的に以下の研究を行った。 当初の研究計画では、25年度は健常動物、26年度は右鬱血性心不全(CHF)動物、を用いての実験を行う予定であったが、健常とCHFを同時に行う事にした。したがって、C(健常+生理食塩水経口投与)、D(健常+DHA経口投与)、H(CHF+生理食塩水経口投与)、HD(CHF+DHA経口投与)の4群を準備した。4週齢、雄性ラットに、DHA(純度98%、DHAメチルエステル)1g/体重Kgを、1日1回、解剖前日まで、ゾンデにより経口投与した。対照に、同様の方法で生理食塩水を経口投与した。この3日後に、モノクロタリン(MCT)水溶液60 mg/kg体重を皮下注射し、CHFを誘発した。対照群には、同様に生理食塩水を皮下注射した。これらの動物について、3週間後に解剖し、右心房、右心室、および洞房結節を切り出し、凍結保存した。これらのサンプルについて、定量PCR法により、イオンチャネル等のmRNA発現の定量を現在進めているところである。 Δ6不飽和化酵素を欠損し、体内DHA合成系が遮断されているFads2遺伝子ノックアウトマウス (Fads2KO)では、心臓中DHA濃度が低下しているため、洞房結節の機能障害を持つ事が推測される。この点を検証するために、Fads2KOを譲渡してもらい、研究を開始する予定であった。そのためFads2KO飼育のための動物舎、飼料、試薬等の準備を行った。しかし、譲渡元にカルタヘナ法を批准する規定がなかったために、25年度内に本学への輸送がなされなかった。平成26年4月11日に本学へ輸送される事が決定され、それに向けの準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
大きな理由は以下の2点である。 1)申請者の病気により、半年程度、動物との接触が医師により禁止された。 2)Fads2KOの譲渡元でカルタヘナ法を批准する規定がなかったために、規定の整備に時間がかかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画については、大きな変更の必要はなく、今後も申請時の計画に従って研究を推進してゆく予定である。1年目である25年度については、やむを得ない理由により、研究の進行に遅れがみられた。しかし、本研究については、実験技術のほとんどがこれまでに申請者らが用いてきた、確立された手法であるため、この遅れは取り返す事ができると確信している。今後は、申請書の研究計画に従い、精力的に研究を推進してゆく所存である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究の進行が遅れているためである。これは、(1)申請者の病気のために、動物との接触が医師により半年間程度禁止された事、(2)ノックアウトマウスの譲渡に時間がかかったため、である。 申請時の研究計画に従って使用する。研究の進行が遅れているものの、研究計画に大きな変更はない。
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