研究課題/領域番号 |
25350139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
上杉 宰世 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (10383522)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 中高年女性 / 健康度 / 縦断研究 / 栄養素等摂取状況 |
研究概要 |
1. 調査票の開発・・・ 女性の健康度を評価する指標を模索するため、中高年女性を対象としたアセスメント調査を平成23年度に実施した。対象者大妻女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業生のうち、研究参加への承諾を得られた224名から回答を得た。本年度は、予備調査結果のデータベース化および、解析を進めた。その結果、本対象者は、やせの割合が高く、更年期症状は少なく、経済的、空間的ゆとり値が高いことが把握できた。栄養素等摂取状況は、エネルギーおよび食塩の摂取量が低いことが明らかになった。しかし、既往歴は、ほとんどなく、きわめて健康的な対象集団であったことから、対象者の年齢等について再検討が必要であると考えられた。 また、予備調査の結果について、対象者個々にフィードバックシートを作成し、返送するための準備を進めた。 さらに、健康度を評価する調査票を数点入手し、本調査票を作成するための参考資料として、調査票の分析を進めている。 2. 過去データのデータベース化・・・ 予備調査対象者が大学在籍中に実施した秤量法による食事調査から栄養素等摂取量を現在の食品成分表を用いて計算するためのデータベース化を進めた。現在、約120名分の栄養摂取状況がデータベース化済みである。 なお、本研究を進めるため、大妻女子大学倫理委員会へ調査研究申請を行い、承認を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査票の開発に関しては、おおむね順調であり、予備調査結果解析も終了し、その結果をもとに本調査票を作成する資料がほぼそろった。 対象者の大学在学中食事調査のデータベース化には、食事調査解析経験のある人材が必要であり、一日に1人分の入力が限界であることが明確になった。このペースは想定どおりである。 また、対象者が大学在籍中に実施した食事調査表については、数回にわたる研究室移転にともない紛失したものがあることが判明したため、現存しているデータから本調査対象者のリクルートを行うという方向性を見いだすことができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、計画通り調査票を完成させ、調査協力者の選定を進める。そのためには、予備調査協力者へのフィードバックシートを返却し、本調査への協力依頼を行う。その他、調査協力依頼に対する返信がなかった卒業生および、1985年以降の卒業生についても新規対象者としてリクルートを行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
購入した物品が、見積もり金額よりも安価に購入できたため、その差額として次年度使用額が生じた。 消費税増税に伴い、今後の購入品は申請時よりも支出が多くなるため、その差額に当てる予定である。
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