ヒト唾液アミラーゼ遺伝子(AMY1)にはコピー数(CN)多型があり、成人ではCNがアミラーゼ活性と相関する。唾液アミラーゼは出生時には発現がなく、思春期までに発達する。食習慣が影響するとの報告もある。本研究の目的は唾液アミラーゼの発達と、AMY1 CNや食生活との関連を明らかにすることであった。 長野市内にて調査を実施し、保育園児234名、小学生945名より検体および調査票への回答を得た。保育園児(204名)のAMY1のCNを確認し、小学生(943名)はゲノムDNAの調製まで行った。保育園児では、男子の唾液アミラーゼ活性は、就寝時刻が遅いと低いが、AMY1 CNが多いと高いとの結果を得た。
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