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2013 年度 実施状況報告書

非メチル化DNAを認識する新規受容体の探索

研究課題

研究課題/領域番号 25350143
研究種目

基盤研究(C)

研究機関昭和大学

研究代表者

澤 智華  昭和大学, 医学部, 助教 (80422541)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード核酸 / 受容体 / マイクロアレイ / 自然免疫
研究概要

私はこれまでに新たな栄養素グループである食品由来の非メチル化核酸成分がIn vitroにおいて、上皮細胞及び免疫細胞を刺激しIL-8を誘導発現することを確認した。本研究ではこの細胞内機序と新規受容体を明らかにすることを目的とし、阻害剤実験及びDNAマイクロアレイを用いて細胞内シグナルパスウェイの知見とmRNA発現の変動を網羅的に解析している。
核酸分画はサケ白子を乳鉢で凍結粉砕した後、フェノール・クロロホルム抽出・エタノール沈殿・超音波処理を行い、最後に凍結真空乾燥により調整したものを用いている。実験に用いている免疫細胞は、Human Monocyte U937細胞株をPMAによってマクロファージ様に分化させたものを用いている。20nMPMAで24時間刺激後、培地交換することによりPMAを除去した。さらに48時間培養することによりマクロファージ様に分化させた。分化後に核酸分画を添加し、さらに24時間反応させてからTotal RNAを抽出した。
25年度はDNAマイクロアレイを中心に研究を実施した。Agilent Technologie社のヒトWhole Human Genome DNA マイクロアレイ 4x44K を用い、色素の違いによる取り込み効率およびハイブリ効率の違いを考慮したDye-swap法を用い解析を行った。その結果、コントロールに比べ核酸画分を添加により62個の遺伝子の発現量が亢進(1.6倍以上)、109個の遺伝子の発現量が低下(0.75倍以下)していた。それぞれ興味深い遺伝子を15個ずつ選択しReverse Transcription PCRによってマイクロアレイの結果を確認した。さらにIngenuity Pathway Analysis (IPA)を用いてパスウェイ解析を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画の内のマイクロアレイ解析を行い、IPA解析まで実施できた。

今後の研究の推進方策

阻害剤を用いたパスウェイ解析を行い、マイクロアレイで得られた結果と照らし合わせながら、核酸による細胞内パスウェイの詳細な解析を進める。

次年度の研究費の使用計画

本年度はマウスを用いた動物実験ができなかったため。
本年度のマイクロアレイの結果を反映させる。マウス小腸からパイエル板を調整し、核酸刺激による反応をmRNAの発現変化を解析する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] サケ白子DNAによる細胞内刺激応答の網羅的解析2014

    • 著者名/発表者名
      澤 智華、 齋藤智美、 岸 聡美、 桐山恵介、柴藤 淳子、 Randeep Rakwal、松永政司,宇住晃治、杉 正人、塩田清二
    • 学会等名
      第120回  日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 発表場所
      栃木県 自治医科大学
    • 年月日
      20140327-20140329
  • [学会発表] 核タンパクによる免疫細胞の増強効果の検討2013

    • 著者名/発表者名
      澤 智華、齋藤智美、岸聡美、桐山恵介、Randeep Rakwal、松永政司、宇住晃司、杉正人、塩田清二
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会
    • 発表場所
      兵庫県 神戸
    • 年月日
      20131203-20131206
  • [学会発表] 核タンパクによる免疫細胞の増強効果の検討

    • 著者名/発表者名
      澤 智華・養父佐知子・齋藤智美・岸聡美・桐山恵介・Randeep Rakwal・松永政司・宇住晃司・杉正人・塩田清二
    • 学会等名
      遺伝子栄養学研究会 第8回学術集会
    • 発表場所
      北海道 北広島

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公開日: 2015-05-28  

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