研究実績の概要 |
最終年度はワサビ(W)摂取について、7週齢、雌雄ラットを用い実験を行った。ストレスは昨年度と同様に負荷し、記録も同様とした。動物は対照群(MF飼料)と(W)摂取群に分け、両群共にストレスフリーとストレス負荷に割り付けた。腸管運動はACh,Ad,5-HT、W主成分であるアリルイソチアシアネート等の添加を行い記録した。 W摂取はストレスフリーにおける回腸運動では影響を受けないが、大腸においては雄では15,30日飼育ではAdの効果が増大し、3日飼育と雌の1,30日飼育でAd効果が減弱した。ストレス負荷下でのW摂取では回腸では雄で1日飼育でAdの効果が増大し5-HTの収縮高が増大し、ACh添加後のAdの効果が減弱した。雌では30日飼育でACh添加後のAdの効果が減弱した。大腸でも雄は1日飼育でACh添加により最大振幅が増大し最大半振幅までの時間が短縮し、5-HTの収縮高は増大し、ACh添加後のAdの効果が減弱した。一方雌では1,3,15日飼育でAd効果が減弱し、30日飼育でACh添加後のAdの効果が減弱した。 AlI添加効果に対するW摂取は、ストレスフリーにおける回腸運動は雄ではその影響を受けないが、雌では3日飼育で0.1μMで収縮高が低下し、15日飼育においては0.1,1.0μMで収縮高が増大した。大腸においては雄では3日では0.1,1.0μM、30日飼育で1.0μMで収縮高が増大した。一方雌では1日では0.1μM,15日では1.0μMの収縮高が増大したが、3日では10μM,30日では0.1,1.0,50μMで収縮高が低下した。ストレス負荷下でのW摂取では回腸では雄では30日飼育で0.1,1.0μMで収縮高が増大したが、雌では1日では10,50μM ,3日では0.1,1.0μM ,15日では1,100μM ,30日では0.1,1.0,50,100μMで収縮高が増大した。
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