ストレスによる腸管運動の変調に対する香辛料の有効性を解析した。ストレス負荷下(3G 重力)における香辛料成分添加に対する腸管運動の変調に関しては、たとえばカプサイシン添加に対する収縮高は雄の回腸部ではストレス負荷30日で増大、大腸部では1日で増大し、30日で低下した。雌ではいずれの部位においても変化がなく性差が顕著であった。唐辛子摂取による腸管運動の変化についてもメスに比べオスに対する効果が大きかった。山椒、生姜、山葵摂取では、回腸部と大腸部の腸管運動の変調にも、同様な性差が認められた。これらの効果はアセチルコリンやアドレナリン添加に誘発される腸管運動に対しても多元的な作用が観察された。
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