周産期の親マウスに高リノール酸ベニバナ油食(n-3系脂肪酸制限食;SAF食)またはシソ油食(PER食)を与え、脳を領域別に摘出した。また、周産期にないマウスについても同様に脳を摘出した。大脳皮質の脂肪酸組成は餌の影響を受けてSAF食でアラキドン酸(AA)が増加していた。総n-6系脂肪酸も餌を反映していた。 脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic facor; BDNF)は、うつ病等の精神疾患との関連が示唆されている。大脳皮質のBDNF量は、PER(仔あり)はPER(仔なし)に比べ、有意に低下していた。SAF(仔なし)はPER(仔なし)に比べ低い傾向を示した。
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