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2015 年度 実績報告書

炎症を背景としたマウス大腸発がんモデルに対するキダチアロエ低分子成分の修飾作用

研究課題

研究課題/領域番号 25350152
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

新保 寛  藤田保健衛生大学, 藤田記念七栗研究所, 教授 (10142580)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードMinマウス / 腸管ポリープ / 高脂肪食 / キダチアロエ抽出物 / アロイン
研究実績の概要

平成27年度申請者らは、Minマウスを用いた腸管ポリープ形成実験を(1)普通食と(2)高脂肪食に分けてキダチアロエ抽出物の修飾作用を検討した。
(1)普通食実験:キダチアロエ抽出物はササキアロエから購入し、普通食に配合した。Minマウスは雄6週齢マウスを用いて、普通食(ND)群とキダチアロエ抽出物混餌群(Aloe群)に分けて、12週間投与した(飲水は水道水)。実験終了後、麻酔下でヘパリン血を採取し、小腸、大腸を摘出し、腸管ポリープ数とサイズを計測した。その結果、小腸部位の総ポリープ数(平均個数)はND群57.7、Aloe群39.8(p<0.05)、直径2mm以上の大型ポリープ数はND群38.3、Aloe群17.8(p<0.01)であった。しかし大腸部位では有意差は見られなかった(データ省略)。
(2)高脂肪食(HFD)負荷実験:AloeはHFDに配合。アロインはSigma製Aloin(B6906)の水溶液を調製し飲水として与えた。実験群はHFD(Con)群、HFD + Aloe(Aloe)群、HFD + Aloin(Aloin)群で構成し、11週間実施して終了した(その他は(1)と同様)。その結果、小腸総ポリープ数はCon群47.5、Aloe群42.6、Aloin群33.8(p< 0.05)、大型ポリープ数はCon群19.7、Aloe群15.4、Aloin群8.7(p<0.05)であった。しかし大腸部位では有意差は見られなかった(データ省略)。
以上の成績より、申請者らはMinマウスの腸管ポリープ(特に小腸ポリープ)形成を、普通食実験ではAloe食投与で有意に抑制すること、一方HFD負荷実験ではAloeの主要生理活性成分であるAloinで有意に抑制することを見出した。現在、これらの抑制機構を解明している。

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公開日: 2017-01-06  

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