本研究の目的は、在宅高齢者の日常の食品摂取の頻度と2年後の予後との関連について明らかにし、低栄養のチェック表の開発を行うことである。対象は、居宅サービス利用者118名(年齢79.7±10.1歳)である。在宅高齢者食品摂取頻度調査(多様性食品スコア)は、10点満点中7.6±1.8点であった。多様性スコアと入院および入所のイベント発生とは有意な関連は認められなかった。死亡に関しては、多様性スコア7点未満群は8点以上群に比べ、有意に生命予後が悪化していた。多様性スコアは、生命予後を予測できる可能性があり、カットオフ7点として低栄養のスクリーニングと組み合わせることが有効であることが示唆された。
|