椎体骨折は骨粗鬆症性骨折として最も患者数が多いが、その多くが見逃されている。その簡易スクリーニング法として、身長低下・現在身長/膝高の有用性を示した。骨の健康維持に必須のビタミンDは、食品由来以外に日照により皮膚で生成するが、完全遮光を行う色素性乾皮症(XP)患者の調査から、皮膚での産生意義がきわめて大きいことを示した。新規椎体骨折患者のコホート調査より、低栄養・腎機能低下が、死亡率を上げる要因であることを報告した。また高齢者の歩行速度・日常生活動作の評価に下肢筋力測定が有用であり、ビタミンD栄養状態はその重要な規定因子であることを見いだした。
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