糖質源をショ糖(Suc)または麦芽糖(Mal)とした2食をラットに選択させると、初めSuc食を好むが、ある時点でMal食へ嗜好が切り替わる。普通食からグルタミン酸(Glu)またはアスパラギン酸(Asp)を除去すると嗜好の切り変わり時期が早まった。また、低蛋白質食摂取ラットは早期にSuc食を忌避するが、グルタミン酸(Glu)またはアスパラギン酸(Asp)を餌重量の5%相当添加すると、Suc食嗜好期間が延長した。Glu、Asp以外の糖原性アミノ酸には同様の糖嗜好性変化は見られなかった。以上の結果から、果糖嗜好性は食餌中のアスパラギン酸、グルタミン酸量によって調節される可能性が示唆された。
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