研究成果の概要 |
うま味に富む食物はおいしさと共に特有の匂いを持つ。幼児期の食経験によりその特有の匂いが克服可能かを調べるため、離乳直後のラットにつき、フレーバー嗜好学習(CFP)獲得の有無を調べた。うま味溶液にはグルタミン酸ナトリウム(MSG),イノシン酸ナトリウム(IMP)そしてMSG と IMPの混合液を用い、グレープあるいはチェリーの香りをつけ、同じ香りづけをした水を対照群として比較したところ、MSGやIMPの単独溶液と連合した香りには嗜好性を示さなかったが、混合液と連合した香りを好み、その嗜好性は大人(20週齢)になるまで持続した。本研究結果から、幼児期の学習が成長後の食行動に影響することが示された。
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