遺伝子組換えによって作製したグレリン分泌細胞AGS-GHRL8を用い、摂食亢進作用を有する活性型グレリンの産生・分泌抑制物質を探索した結果、食品含有脂肪酸のステアリン酸、オレイン酸、リノール酸およびα-リノレン酸、植物含有成分のウルソール酸、コロソリン酸、グリチルレチン酸およびエピガロカテキン没食子酸がその候補に挙がった。オレイン酸を2週間経口投与した通常食摂取マウスの血中活性型グレリン濃度は、非投与群に比し著しく低く、細胞実験で得た結果と一致した。オレイン酸の抗肥満機能性の可能性ならびに抗肥満機能性食品開発におけるAGS-GHRL8細胞の有用性が示された。
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