マウスを使った実験により、不適切な時間帯の摂食が代謝異常を引き起こすメカニズムの解明を目指した。非活動期である明期のみの時間制限給餌が、暗期のみの時間制限給餌に比べ、体温及び活動量の低下、レプチン抵抗性の惹起による摂餌量の増加、高インスリン血症による肝臓での脂質合成の亢進、末梢組織における体内時計の脱同調を引き起こし、肥満を誘導することを明らかにした。 PER2::LUCマウス由来の神経細胞を用いて、約100種類の生薬成分について体内時計への作用を検証したところ、シコニンやアコニチン、アリソールA、ペオノール、[6]-ショーガオール、ケイ皮酸に、体内時計の周期短縮効果があることが判明した。
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