研究概要 |
I:原子模型教材の開発:1)第1~第3周期までの原子半球モデルを作製し、協力研究員による永平寺中学校の実践授業に用いて研究開発を進めた(化学と教育,62(4),176-7,2014.)。学習支援教材として原子確認ボードを開発して原子核の陽子と中性子、および電子の個数を調べ、質量数の確認も行えるようにした。また、原子力発電におけるウランの原子モデルと核分裂による崩壊モデルの作製にも挑戦した。2)イオンの学習では、食塩を例に、ナトリウムイオンNa+と塩素イオンCl-によるイオン形成モデルを開発した(理科の教育,63(742),39-41,2014.)。 II:ディンプル・ソケット方式分子模型教材の小型化と新しい立体教材の開発:1)小型ソケット用に新たにディンプル付25mm球を開発した。これによりかなり小型化に成功した。2)球以外に立方体、長方体、円柱、三角柱などを用いて多様な造形を支援する教材を開発し、アスペルガー障害児教育に応用を試みた。 III:簡易型DNA教材の活用と生物多様性教育資料の整備:1)放射線教育として、放射線の性質と働きの①架橋、②グラフトおよび③切断について簡易型DNAモデルを用いた学習プログラムを開発して生徒の理解を深める研究開発を実施した。2)生物多様性教材として利用している福井県レッドデータリストの改訂に伴う調査を実施し、絶滅危惧種のアベサンショウウオの生息環境復元を実施し、観察野外授業の支援を行った。
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