本研究では,学校で用いることのできる化学と生物の連携性を実感できる教材の開発を行った。具体的には,小・中学校のpHの実験で用いられるアントシアニンに注目し,アントシアニン含有植物の栽培を通した生物領域への興味関心を高め,植物からアントシアニンを抽出してpHやイオンの実験を行うことで化学領域への興味関心を高める教材の開発を検討した。栽培する植物としては紫カイワレ大根に注目した。紫カイワレ大根は水耕栽培で簡単に栽培が可能であること,4~10日で栽培が可能であること,アントシアニンの含有量が豊富で,抽出が容易であることが特徴である。本研究の成果は東京書籍(株)の中学校理科の自由研究として採択された。
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