1.レディネスの多様化に対応可能な大学初年次数物系科学教育プログラムの構築:近年の学生の学びに対するレディネスの多様化に対応可能な、大学初年次数物系科学教育プログラムを構築した。即ち、新たに初等中等教育段階の数学的内容をモジュール化し、すでに構築されている物理系講義実験モジュールと共に相補的に組み込んで、同プログラムを構成した。その結果、講義と実験演習からなる物理系講義実験モジュールに、数学的内容を初等中等教育段階から相補的に補完することにより、学生の学びに対するレディネスの多様化への対応が可能になるだけでなく、初等中等教育段階からの数物系科学分野の社会人の学び直しに対しても、対応可能なプログラムが構築された。 2.教育効果評価用設問群の整備と教育効果評価スキームの研究開発:一般的な数物系科学教育の教育効果評価のための信頼性の高い設問群を整備し、汎用性のある教育効果評価スキームを研究開発する。実践を通じた評価結果を研究開発に反映させた。そのことにより、教育改善に資する成果が蓄積された。 3.大学初年次数物系科学教育プログラムのクラウドコンピューティング用コンテンツ化:大学初年次数物系科学教育プログラムをもとにクラウドコンピューティング用コンテンツを新規開発した。これらのコンテンツにより、昨今の多様な端末やそれを取り巻く環境を利活用した、新しい形態の学びへの対応が可能になった。
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