ソフトウエア無線環境 GNU Radioを利用し、プロジェクト型演習(PBL)科目を実施するために必要となる教材開発と教育実践を行った。実装の困難性などから、技術系の学生であっても、無線信号処理に関する詳細について興味・関心を持ちにくい状況がある。この状況を改善するために、PBL科目において、ソフトウエア無線環境を用いてシステムを構築する課題を設定し、機械・電気・情報系学科出身の学生が演習に取り組む教育実践と、それを実現するための環境整備を実施した。実際に無線信号を扱うことから、多様な課題設定が可能である。その結果、幅広い分野の技術者の育成が期待できるPBL科目を設定可能であることを示した。
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