研究課題/領域番号 |
25350219
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研究機関 | 新居浜工業高等専門学校 |
研究代表者 |
西井 靖博 新居浜工業高等専門学校, 生物応用化学科, 准教授 (90321504)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 出前授業 / 地域連携教育 / 体験型 / 学生主体 |
研究実績の概要 |
学生による出前授業の新規作成:生物応用化学科4年生の創造化学実験にて「小中学校の出前授業を企画」というテーマにて3~4名の12チームでそれぞれ別々の出前授業パッケージを企画した。中間発表を経て、内容の修正・改良など10週間の製作活動後、「学べる地学」「天気の変化を見てみよう」「雲ができるまで」など小中学校向け合わせて12テーマができあがった。課内にて45分間の模擬出前授業として学内発表会を行った。今年度は、活動した学生の自己評価に加え、受講者としての学生からの他者評価も行い、教員評価も合わせて、実施学生にフィードバックした。受講者の立場に立つことで、出前授業を受講する小中学生の立場を理解でき、また他者を評価することで批判的思考を養った。その他従来の出前授業テーマも合わせて小学校、中学校及び出前イベント、公民館、市文化施設を含めて、学生主体型出前授業を8回行った。 次に今後の展開について述べる。昨年度新たにセメスター制度を本校で導入し8月、9月は授業がなくなることから小中学校への出前授業を大幅に増加できると予想していた。しかし予測に反して9月の出前授業件数は1件であった。これは明らかに小中学校へのPR不足であり9月を「出前授業月間」としてもっと宣伝していく必要がある。教育委員会と連携して出前授業を推進していく。 今年度は県外の小中学校にて出前授業を行う予定である。その際、出前授業の実施だけでなく近隣高専、大学などへの出前授業の依頼状況や実施状況を調査し、新居浜地区での活動の参考にしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本校出前授業の活動と地域の各段階の教育実践をまとめた「新居浜高専教育フォーラム2013報告書」を各教育関係機関に配布することで、新居浜高専の新しい教育への取り組みについてアピールすることができた。 初年度に引き続き貸し出しセットの製作は行えなかったことは大いに反省すべき点であり、今年度は早急にその製作に取りかかる予定である。上記を考慮し、少し遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
出前授業の実施数の減少対策として、市内小中学校に向けて出前授業の案内冊子を配布するとともに、今まで依頼のなかった小中学校へ直接PR活動を行う。開発した教材などを持参し模擬的に出前授業を紹介することで依頼数を増加させる。 県外の出前授業としては、徳島県、高知県、広島県、岡山県を想定している。本校の夏季休暇での実施を考えている。貸し出しセットの製作については、毎年好評な出前授業テーマから数テーマ選び、市内小中学校に1セットずつ配布、提供する。直接児童、生徒に手にとって教材に触れてもらい出前授業の依頼数増加につなげる。
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次年度使用額が生じた理由 |
貸し出しセットの製作について予定通りに行えず、制作費が大幅に余った。また年間の出前授業件数は、8件と少なく実施のための経費が低く抑えられたことも影響している。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、貸し出しセットの製作を行い、研究発表も行うことから、当初から予定していた県外への出前授業実施計画も合わせると使用可能と考えられる。
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