前年度に引き続き創造化学実験にて出前授業の新規作成と小中学校、各種イベントへの出前授業を行った。創造化学実験は例年通り、「小中学生のための理科教材を作成し出前授業を企画製作する」というテーマで行った。12チームに分かれ、小中学校の教科書、文部科学省の指導要目、更に新居浜市理科部会からのアンケートから提案された「教材を作って欲しい単元、テーマ」を参照させ、学生自らテーマ設定させた。12テーマが提案され、12週間の活動にて出前授業を企画・製作した。45分間の模擬出前授業として成果発表会を行い、自己評価、他者評価、教員評価から上位2テーマを選んだ結果、"新素材「蛍光体」"及び"酵素の化学~大根とさんまの食べ合わせ~"となった。そのテーマについて将来的に外部で出前授業することを念頭に置きながら、次年度の学園祭にてミニ出前授業を行うこととした。 高専機構主催の全国高専フォーラムにてオーガナイズドセッション「学外学習を通じたキャリア教育」を企画し国内の優れた取り組みを情報共有した。 また購入したタブレット型端末を用いた新しい試みの出前授業を2回行った。小学生を5班に分けそれぞれにタブレット型端末を与え、班での実験時に風力発電で蓄電された電気量を確かめるためにオルゴールを鳴らしそのタイムを測定したり発電実験の様子を静止画・動画で撮影させ最後の振り返りにて活用した。その他小学校、中学校及び出前イベント、公民館、市文化施設を含めて、学生主体型出前授業を18回行った。 さらに県外への取り組みとして岡山県倉敷市の小学校にて4件の出前授業を行った。その内、下津井西小学校は瀬戸内海に面した漁村にある学校で、普段科学イベントなどに参加する機会が少ないと校長先生からお聞きし、こういった地域への出前授業の重要性、意義を一層強く感じる貴重な機会となり今後の出前授業設計に行かせる活動となった。
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