学習指導要領の改訂では,理数教育の充実が求められている。そこで本研究では,理科と数学の関連性を重視した授業プランを作成し,高校生の理科と数学に関する意識調査と授業実践からその教育的な効果を探った。本研究ではマラルディの角という理科と数学に共通する文脈を用いて,問題解決型の探究活動を行い,表面張力,水溶液の性質,メタン分子の構造などにふれ,また実際に実物のミツバチの巣を観察させ,自然界の中に存在する形や構造,あるいは数字という学習内容が,実は単なる偶然ではなく,科学的な根拠のもとに必然として存在することもあるという不思議や神秘性を体験させることができた。
|