研究課題/領域番号 |
25350227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
高橋 庸哉 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60236297)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 雪の学習 / プレゼンテーション / 総合的な学習の時間 / テキスト開発 / 教育実践・普及 / 冬の気象 |
研究概要 |
(1)多くの学校で雪の実践を容易に取り組めるように、実践ワーク型テキスト「雪の学習プレゼンテーション2」(小学校3~6年生用)を制作した。雪から拡がるイメージマップ作り及びテーマの決定、調査、調査結果の整理・分析、プレゼンテーション作り、プレゼンテーションの評価からなる。 (2) 雪の学習の普及を図るために、道内教員を主対象とした次の事業を行った:a)「夏こそ!雪プロセミナーin倶知安」(7月12日開催,参加者41名): 公開授業「雪の結晶ってどんなもの?」(3年生)及び講座「授業の中でどのようにICTを活用するか」・「こんなにできる『雪』の授業」を行った,b)「雪の学習研究会」(1月24日開催,参加者103名): 公開授業「身近な暮らしと政治」(6年生)及び講座「子どもと学ぼう!“雪・環境・読書”」からなる。公開授業では雪堆積場が市専用と一般とに分かれている事実から、市側の意図や市民の思いを考えさせた。講座では、児童と行う雪の結晶観察の仕方や雪に関するプレゼンテーションの仕方、世界に誇れる冬の自然環境などを解説すると共に、子どもと読みたい雪の本に関するブックトークを行った。a)、b)事業の事後アンケートに依れば、その満足度は5段階評価で共に4.5、取り上げた内容を授業でやってみたいかも4.5と好評であった,c)雪の結晶に関する出張授業の実施: 1~2月に札幌市内6小学校で計8回の出張授業を行い、雪の学習内容の向上に協力した,d)「雪と暮らすおはなし発表会」(主催:札幌市)への協力: 小学生が行った雪に関する調べ学習の成果を発表するプレゼンテーション・コンテストを行った。 (3)冬の気象に関する教育活用のための基礎調査: 札幌市近郊における気温分布の特徴に関する調査を行った。冬季に札幌と周辺アメダス観測点で10℃以上気温が違う日があり、その要因を解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実践ワーク型テキストを制作し、それを研究会の実施やプレゼンテーション・コンテストに連動させた。また、教員向け研究会や札幌市外でのセミナー・プレゼンテーション・コンテストなど普及に関する計画は順調に実施できた。また、札幌市近郊における気温分布の特徴に関する調査では新しい知見が得られた。しかし、主体的な学びをサポートするカードゲームコンテンツの検討はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
雪の実践を深め、広めていくために、児童向けテキストを更に充実させると共に、主体的な学びをサポートするWebコンテンツの開発を推進していく。また、教員向け研究会等を継続的に実施し、雪の学習の普及を図る。札幌市近郊における気温分布の特徴に関する調査で得られた成果の教材活用を図る。
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次年度の研究費の使用計画 |
主体的な学びをサポートするカードゲームコンテンツの検討・試作が遅れたために生じた。 主体的な学びをサポートするカードゲームコンテンツの検討・試作に使用する。
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