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2014 年度 実施状況報告書

地域素材を活かす雪の学習スタンダードの確立と主体的な学びサポート・コンテンツ開発

研究課題

研究課題/領域番号 25350227
研究機関北海道教育大学

研究代表者

高橋 庸哉  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60236297)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード雪の学習 / 自由研究 / カードゲーム / 教育実践・普及 / プレゼンテーション
研究実績の概要

(1) 自由研究素材コンテンツの開発: 主体的な学びをサポートするために、「冬休み自由研究」ページを企画設計した。次のページからなる:a)「写真で自由研究」・・・写真俳句・写真日記,b)「雪のクイズで自由研究」・・・クイズ作りと写真でクイズ,c) 「雪の結晶デザインで飾ろう」・・・塗り絵・切り絵,d)「ワークシートを印刷して自由研究にしよう」,e)「雪の読書感想文で自由研究」。
(2) カードゲームコンテンツの試作: 雪への関心を高めるために、トレーディング方式で楽しみながら学ぶことができるカードゲームを試作し、実践・仕様検討を行った。
(3) 雪の学習の普及を図るために、雪プロ会員向け「夏こそ!雪プロセミナー」(7月27日開催,参加者13名)及び道内教員を主対象とした「雪の学習研究会」(1月23日開催,参加者75名)を実施した。研究会は公開授業「ウィンタースポーツの街 札幌」(6年総合)と雪プロ提案「雪の授業をパワーアップ!」からなる。授業はウィンタースポーツに焦点化して雪の教材化を図り、プレゼンテーション力の育成も図ることを意図したものである。本時では伝えたいテーマからどのような発表スライドを構成していくかを考えた。雪プロ提案では、4年生社会での除雪の授業での授業展開や板書、発問の提案や開発中のカードゲームの紹介を行うと共に、ブックトークを行った。事後アンケートに依れば、研究会の満足度は5段階評価で4.9、取り上げた内容を授業でやってみたいかも4.6と高かった。
雪の結晶に関する出張授業を1~2月に9校(札幌市立新琴似緑小,山の手南小,美しが丘緑小,新琴似北小,北陽小,新琴似南小,新陽小,光陽小,石狩市立生振小)で行い、雪の学習内容の普及を図った。また、札幌市主催「雪と暮らすおはなし発表会」(3月1日開催)に協力し、小学生の調べ学習の成果を発表する事業を開催した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

自由研究素材コンテンツの開発は検討、企画設計を終えることができたが、実施制作が遅れ、次年度になった。また、カードゲームコンテンツを試作し、それを用いた実践を行い、最終的な仕様を決定するまで行うことができたが、使用する写真の著作権処理などのため、制作は次年度となった。

今後の研究の推進方策

自由研究素材コンテンツ実施制作及びカードゲームコンテンツの制作を早急に進める。また、除雪授業に関するニーズが高いことから、授業展開・板書・発問をまとめた教師用ガイドを制作する。また、教員向け研究会・セミナーやプレゼンテーション・コンテストを実施し、雪の学習の普及を図っていくと共に、地域素材を活かす雪の学習スタンダードの確立を図る。

次年度使用額が生じた理由

自由研究素材コンテンツの開発は検討、企画設計を終えたが、実施制作業務の発注が遅れた。また、カードゲームコンテンツを試作し、それを用いた実践を行い、最終的な仕様を決定できたが、制作発注が間に合わなかった。

次年度使用額の使用計画

自由研究素材コンテンツ実施制作及びカードゲームコンテンツの制作を早急に進める。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 校内LAN対応気象データ・リアルタイム表示システムの開発と小学校での長期試用実践2015

    • 著者名/発表者名
      高橋庸哉・割石隆浩・土田幹憲・成本典之・野崎正昭
    • 雑誌名

      北海道教育大学紀要 教育科学編

      巻: 65 ページ: 73-78

  • [雑誌論文] Influence of Liquid Water Content and Temperature on the Form and Growth of Branched Planar Snow Crystals in a Cloud2014

    • 著者名/発表者名
      Tsuneya Takahashi
    • 雑誌名

      Journal of the Atmospheric Sciences

      巻: 71 ページ: 4127-4142

    • DOI

      10.1175/JAS-D-14-0043.1

    • 査読あり
  • [学会発表] 自助・共助・公助の視点から社会に参画する態度を育てる教材の開発―6年生社会科「暮らしの中の政治」札幌市の雪対策をとおして―2014

    • 著者名/発表者名
      朝倉一民・高橋庸哉・北海道雪プロジェクト
    • 学会等名
      日本社会科教育学会第64回全国研究大会
    • 発表場所
      静岡大学,静岡市
    • 年月日
      2014-11-30
  • [学会発表] 確かな「見方や考え方」を鍛え,自ら社会に参画する態度を育てる社会科学習~4年社会科「札幌市の除雪は世界一?!」の実践を通して~2014

    • 著者名/発表者名
      佐野浩志・高橋庸哉・北海道雪プロジェクト
    • 学会等名
      日本社会科教育学会第64回全国研究大会
    • 発表場所
      静岡大学,静岡市
    • 年月日
      2014-11-30
  • [学会発表] 社会的ジレンマを解決するWeb コンテンツ「札幌市の除雪」の活用と普及への方策2014

    • 著者名/発表者名
      佐野 浩志・高橋 庸哉・北海道雪プロジェクト
    • 学会等名
      全日本教育工学研究協議会全国大会
    • 発表場所
      京都テルサ,京都市
    • 年月日
      2014-10-25
  • [学会発表] 「雪」をテーマにしたプレゼンテーション学習の推進と 全市コンテストの実践2014

    • 著者名/発表者名
      朝倉一民・高橋庸哉・北海道雪プロジェクト
    • 学会等名
      全日本教育工学研究協議会全国大会
    • 発表場所
      京都テルサ,京都市
    • 年月日
      2014-10-25
  • [学会発表] 札幌市とその近郊での10℃を超える気温差について~ヒートアイランド現象ですべて説明しうるか?2014

    • 著者名/発表者名
      高橋庸哉・西館知加
    • 学会等名
      日本気象学会2014年度秋季大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場,福岡市
    • 年月日
      2014-10-21
  • [学会発表] Supercooled Cloud Tunnel Studies on the Growth Conditions of Branched Planar Snow Crystals between -12 C and -17 C2014

    • 著者名/発表者名
      Tsuneya Takahashi
    • 学会等名
      14th Conference on Cloud Physics/14th Conference on Atmospheric Radiation/Anthony Slingo Symposium
    • 発表場所
      Boston, USA
    • 年月日
      2014-07-07
  • [備考] 北海道雪たんけん館

    • URL

      http://yukipro.sap.hokkyodai.ac.jp

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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