(1) 雪に対する知識・理解を遊びながら広げるため、切り抜き型テキスト「雪の学習トレーディングカード」を制作した。雪をテーマにした様々なキーワードで構成され、昨年度の試作結果を踏まえ、イラストを新たに加えた。利雪カードと雪害カードを対決させながら,ゲームを進める。 (2) (1)を自宅などでもできるように、Web版「雪の学習トレーディングカード・ゲーム」を開発した。 (3)雪に関する教科書調査から国語や社会、理科、生活、図工、音楽、道徳などで多面的に扱われていることがわかった。雪を有効に活用できる内容を示し、教科や総合的な学習時間の教育課程に具体的に位置づけた。 (4) これまでの成果の普及を図るべく、道内教員を主対象とした次の事業を行った:a)雪プロ会員向け「夏こそ!雪プロセミナー」(7/25開催,参加者19名)。北海道博物館を活用した雪・冬の生活文化や歴史などの授業を考えた; b)教員向け「雪の学習研究会」(1/29開催,参加者87名)。公開授業「雪のひみつをさぐろう」(3年生)及び「伝えよう!雪の学習プレゼンテーション」(6年生)、雪プロ提案「カードゲームで楽しむ雪の学習はじめの一歩」など。事後アンケートに依れば、研究会の満足度は5段階評価で4.6、取り上げた内容を授業でやってみたいかも4.8と好評であった; c)小学生が行った雪に関する学習の成果を発表する事業である札幌市主催「雪と暮らすおはなし発表会」に協力し、運営した。 (5)Webページ・北海道雪たんけん館トップページへの市立学校からのアクセス数を解析した。札幌市の学校教育の重点で雪が取り上げられる前のアクセス数は1500件/年程であったが、取り上げられた後は15000件/年に増加しており、その99%は12月~3月に集中している。冬期間に雪の学習が恒常的になされていることが示唆された。
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