本研究では,原発事故被災地である福島県民の視点による放射線教育プログラムの作成とそれを支援する地域連携システムの構築を目指して研究を進め,次の成果が得られた。①放射線に関する授業を実施している小中高等学校への視察および諸課題の実態把握を行った。研究協力校として同校で各種調査や授業の支援を実施できた。②小・中・高校・大学における放射線教育には固有の課題が明らかとなった。③新たな放射線教育プログラムや関連メニューの開発に着手できた。特に国や県市町村等の作成する指導資料等の課題にふれ,新たな資料作成の方向性を示し,また科学館や企業等の協力を得て新しい教材メニューの開発にも着手した。
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