研究課題/領域番号 |
25350232
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田中 佐代子 筑波大学, 芸術系, 准教授 (10326415)
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研究分担者 |
小林 麻己人 筑波大学, 医学医療系, 講師 (50254941)
三輪 佳宏 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70263845)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | サイエンスビジュアリゼーション / サイエンスイラストレーション / プレゼンテーションデザイン / サイエンスコミュニケーション / ビジュアルデザイン / 情報デザイン / デザイン教育 |
研究実績の概要 |
本研究課題である研究者(科学者)によるビジュアル資料作成のための指針を構築するため、以下を実施した。1. 研究者のビジュアル資料作成を支援するための参考資料を調査し、そこで取りあげられてきた内容や解説方法を確認した。2. PowerPoint(科学者によるビジュアルデザインのメインソフトウエア)におけるデフォルトの問題点を、「フォントと文字組」「図形と描画」「カラーパレット」「グラフ」といった要素別に確認した。3. 「I 図形と描画」「II グラフ・表・チャート」「III 配色」「IV フォントと文字組」「V 画面の構成方法」といった指針構築に関わるビジュアルデザイン要素について、主に文献資料によって確認した。4. 上記に加え、これまでの研究成果である論文「科学者によるサイエンスイラストレーション作成の実態調査」(芸術研究報32、2011)、著書「科学者のためのビジュアルデザインハンドブック」(2013、筑波大学芸術系)、著書「PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザインハンドブック」(2013、講談社)、論文「『科学者のためのビジュアルデザインハンドブック』の有用性と問題点」(芸術研究報34、2014)の内容を再検討し、指針案を作成した。5. 指針案の実際的効果を確認するため、研究者・大学院生に指針案を提示し、その後、彼らが改善したスライド・ポスター・イラストレーションと、改善前の違いを分析し考察した。また関連する講演を15件行い、それまでの成果を発表すると共に、来場した研究者らと意見交換を行った。6. 以上の結果をまとめ、論文「研究者によるビジュアルデザインの質を高めるための基礎的要件」を提出した(筑波大学、2014)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究者(科学者)によるビジュアル資料作成のための指針案を作成し、指針案の実際的効果を確認することができた。
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今後の研究の推進方策 |
1. オーストラリアで2015年11月に開催予定の国際学会「IASDR2015 (The International Association of Societies of Design Research)」等で発表し、有識者の意見を聴く。 2. 関連テーマによる講演を積極的に行い成果を発表する。また講演の参加者と意見交換する。 3. WEBサイトで成果を公開する。
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