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2013 年度 実施状況報告書

科学的素養の修得をめざす高校理科課題研究の内容事例とそれを支援する指導法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 25350233
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宇都宮大学

研究代表者

人見 久城  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10218729)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード科学教育 / 高等学校 / 理科 / 課題研究
研究概要

平成25年度は,研究の基盤となる基礎的資料を収集・分析するため,調査を重点的に実施した。科学的素養の習得をねらいとする教育において,科学的思考力あるいは論理的思考力,判断力の育成をどう進めるべきかが課題となっている。さらに,生徒の主体的な探究活動についても,内容や方法の面で明らかにされなければならない点が多い。これらの課題に答えるため,国内の文献をもとに基礎調査を実施した。また,英国の探究活動の展開に関する調査として,2014年1月に,英国科学教育学会(ASE)年次大会に参加して,イギリスの課題研究の題目例,評価方法の実例などについて,資料を収集した。課題研究(コースワーク等)を積極的に導入している先駆的な事例とその特徴,指導上の課題などを分析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画申請通り,2014年1月に,英国科学教育学会(ASE)年次大会に参加して,イギリスの課題研究の題目例,評価方法の実例などについて,資料を収集し,課題研究(コースワーク等)を積極的に導入している先駆的な事例とその特徴,指導上の課題などを分析した。

今後の研究の推進方策

平成26年度は,引き続き,課題研究に関する調査を行うとともに,課題研究において活用する新教材の開発を進め,実践を通してその評価をおこなう。
1.課題研究の展開に関する調査と学習指導法の検討
平成25年度のイギリス調査に続き,アメリカにおける事例調査を実施する。アメリカの科学教育において,課題研究を積極的に導入している先駆的な事例を実地調査し,その特徴,成果,課題を明らかにする。先進的な探究活動の指導で成果を挙げている高等学校を対象とする。
2.課題研究において活用できる教材の開発,その試行と評価
平成25年度の教材開発に関する調査結果をふまえ,各領域において教材を開発する。それらを高校理科の課題研究において試行し,適否を評価する。探究学習のモデルに対する適合度に関して,フェイら(2008)による「探究学習のレベル」に対する適合度の評価を予定している。

次年度の研究費の使用計画

平成26年度は,2014年9~10月に,アメリカの科学教育において,課題研究を積極的に導入している先駆的な事例を実地調査し,その特徴,成果,課題を明らかにするため,旅費を支出する。また,課題研究において活用できる教材の開発を進めるため,物品費を支出する。ほかに,資料整理のための謝金,予備費を予定する。
アメリカへの旅費(1名分)として35万円,教材開発のための物品購入費として45万円,資料整理のための謝金として5万円,予備としてその他5万円を予定する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 化学と日常生活との結びつきを伝える高等学校化学モジュール教材の実践(2)2014

    • 著者名/発表者名
      人見久城,小林千鶴
    • 雑誌名

      宇都宮大学教育学部紀要 第2部

      巻: 64 ページ: 1~14

  • [雑誌論文] 児童・生徒の自然体験と理科に対する意識に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      人見久城,尾形祐美
    • 雑誌名

      日本科学教育学会研究会研究報告

      巻: 28(5) ページ: 1~6

  • [学会発表] アメリカのFOSSプラグラムにおける単元構成の改編

    • 著者名/発表者名
      人見久城
    • 学会等名
      日本理科教育学会第63回全国大会発表論文集
    • 発表場所
      北海道大学
  • [学会発表] 中学校理科における思考力・表現力を高めるための指導―第2学年「化学変化と原子・分子」を事例として―

    • 著者名/発表者名
      福地達也,人見久城
    • 学会等名
      日本理科教育学会第52回関東支部大会研究発表要旨集
    • 発表場所
      筑波大学

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公開日: 2015-05-28  

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