研究実績の概要 |
2014年3月に,国際技術・エンジニア教育者学会(ITEEA: International Technology and Engineering Educators Association)の第76回年次大会に参加し,国外のSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)教育の現状について,科学・技術・エンジニアリング連携カリキュラムの開発の視点から調査報告を行った。調査の結果,科学・技術・エンジニアリング教育連携カリキュラム開発と実践に関しては,豊富な先行研究と実践が主としてアメリカやイギリスなどで展開されていることが明らかになった。一方,数学教育を前面に取り入れた研究発表はほとんど見られなかった。研究1年次報告書では,文部科学省(2011)の『評価規準の作成,評価方法等の工夫・改善のための参考資料【中学校技術・家庭】』の「評価規準の設定例」に基づき,本研究課題を達成するための技術分野3年間指導計画及び学習指導案の事例を提案した。本研究成果は,第3(最終)年次報告書に取りまとめた。第2章・第3章では,科学教育,数学教育と,技術・エンジニアリング教育の概念と学習プロセスの連携について研究成果をまとめた。第4章では,防災・エネルギー・リスク評価リテラシー育成の視座から見た技術に関わるガバナンス教育の研究成果をまとめた。第5章では,STEM教育とComputational Thinking重視の科学・技術・エンジニアリング教育の連携について,日本・イングラインド・アメリカの比較教育の視座からまとめた。第6章では,本研究課題と,技術イノベーション,技術ガバナンスの関係についてまとめた。第7章では,アメリカITEEAのI3(Inquiry, Innovation, Invention) 教材の意義についてまとめた。
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